税理士試験の授業への取り組み方 予習の方法




追記2018年8月7日
この方法はおすすめできません。
予習自体は良いのですが、その方法が非効率です。
税理士試験などの実学的な試験が初めての方には、勉強のきっかけとしてテキストを音読してみるというのはアリかもしれません。



9月に入りました。税理士試験に向けての授業がスタートする時期です。
私の経験をもとにどのように授業を受けていくと良いのか書いていきたいと思います。

根拠となる経験

実際に合格を勝ち取った方法でないと説得力がないので、事前に根拠を示します。

次から書く方法を実践したのは、去年の簿記論(66回合格)です。
財務諸表論は、すでに学習済みの科目だったので使いませんでした。


誰もやらない予習をする

予習をするのです。
ほぼ全ての講師が「予習は必要ない」といいます。

ちなみに新しい知識に触れる際にこの方法を使います。
その予習の方法は、「授業を受ける前に授業範囲のテキストを録音する」です。


予習のメリット

講師が話す内容が理解できる

1度声に出してボイスレコーダーに録音し、授業前に1度聞く。
これをしておけば、ある程度の知識に触れた状態で授業を受けられます。

状態的には「初学者<予習した人<経験者」的な感じです。


授業後一歩先へ進んだ質問ができる

授業が理解できるので、ひっかかる論点がたくさん出てきます。
質問のチャンスは少ないので、このメリットは助かります。
※講師に質問をする際には、専門用語を使うように意識すると頭の中が整理できると思います。おすすめです。

眠くなくなる

授業が理解できるので、眠くなりません。
眠くなるのは、だいたい理解が追いついていない場合です。あとエアコンで体が冷えること。

復習が容易になる

細かいところまでテキストを読み返すのは時間がかかりますし、大変です。
それならWEB動画という手段もありますが、これも「基本的なところしか触れていない」「やっぱり時間がかかる」というデメリットがあります。

ボイスレコーダーにテキストの内容を吹き込んでおけば、あとで3倍速で聞き読みできます。


予習に関する手順

手順を書いていきましょう。

① 範囲表で読む範囲を確認

簿記論で読むのは計算テキストです。問題集は読みません。
※財務諸表論だったら計算テキストと理論テキストになるかと思います。(個人的には財務諸表論の計算テキストは簿記論とかぶっていることが多いので事前に予習する必要を感じませんが)


② 読むべき箇所にラインマーカーを引く(縦に引く)

ポイントとしては次のようなものがあります。
・基本的に文字はすべて読む
・研究論点も読む(年明けや直前期に必要になるため)
・設例などは省く(数字ばかりで時間かかるし、優しい基本論点であるため。解説とかは読んでも良いと思います。)
・「図や線表を自分の言葉で説明」など労力がかかることはしない(授業前なので無理です。出来たとしても時間がもったいないです。)



③ マーカーを引いた読むべき箇所をボイスレコーダーに吹き込む

マーカーを引いておけば読むべき箇所がハッキリするのでラクです。


④ 授業前に一度聞きながら読む

音声だけとかじゃなくて、教科書を開いて目で追いながら聞きます。


⑤ 授業を受ける

①から④をしておけば、余裕をもって授業を受けられます。



復習について

本方法は復習を容易にする観点からも優れています。
簿記論では、まわりと比べてあまり問題を解かなかったと思います。そのかわり教科書読みをガンガンしてました。
「問題を解く」と「ボイスレコーダー聞きながら教科書を読む」の負担を比べれば、後者のほうが取り組みやすいです。
教科書を読むことを大切にすると、論点を正確に把握できるので初見の応用問題に強くなります。

↓ちなみに簿記論の教科書はこんな感じに読んでいました。
1とか2とか書いてあるのは、授業単位です。初学はだいたい教科書1冊あたり授業14回です。
読んだ記録のし忘れもあるのでもっと読んだと思います。






まとめ


だいたい40分あればボイスレコーダーへの吹込みが完了します。
長いときで1時間とか。

面倒な方法だと感じた方が多いと思いますが、私にとっては「3時間ある授業を無駄にしてしまうこと」がもったいなかったので予習しました。
あと寝てしまうので。(また、寝てしまっても予習をしているので案外宿題ができます。)


勉強で大切なのは細部にこだわらないで、どんどんテキスト等(知識)に触れることです。「この論点がわからない」と考え込んで1時間を使うより、その時間を使って学習を広く浅くすすめていくことが大切です。
何度も復習していけば、勝手に頭の整理がつき、いつか理解できます。まずはスピードを重視しましょう。

私はテキストを細部まで容易に復習ができるようにボイスレコーダーという方法を用いました。教科書というものは、読む人の知識レベルが上がるにつれて見えなかった情報が見えてきます。

なかなか授業についていけないにこそオススメです。